GANTZ PART1

GANTZ
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監督:佐藤 信介
脚本:渡辺 雄介
制作:「GANTZ」FILM PARTNERS
主演:二宮 和也、松山 ケンイチ
 
2011/日本/131分
 
あらすじ
 自らの死をきっかけに、謎の球体GANTZの鎮座する部屋へ複数の人間が無作為に呼び出され、「星人」狩りをさせられる、同名漫画の実写化作品。
 就職活動に励む大学生、玄野計は地下鉄で遭遇した転落事故で、救出に当たった幼なじみの加藤勝と再会。しかし、その加藤勝自身の救出に失敗し、共に死んだはずの二人が次の瞬間に見たのは見知らぬ部屋の風景だった。
 会った事もない人達と、部屋の真ん中に不気味に佇む黒い球体。戸惑う人達の思いをよそに、黒い球体「GANTZ」から音楽が流れ、「星人」狩りのミッションを命ずる。別の空間へと転送された人達は、GANTZに命じられるまま、狂気と殺戮の夜を迎えることとなる。
 
レビュー
 待ってました、ついに実写化!ハリウッドを含め、多くの映画会社から引く手あまたであったというが、とりあえずは日本が本気で作ったのは嬉しい限り。それというのも、某国民的漫画のように「原作レイプ」と呼ばれる「ガッカリ実写化」はご勘弁被りたかったからだ。日本での実写化なら、根本的な意味での「別物」にはならないであろうとの安心があるし、今回もそれは当たった。
 このテの映画にありがちな「詰め込みすぎでイミフ」な脚本にならなかったのではないだろうか。元々の設定が「訳分からんけど、なんかハードアクション」なので、原作を知らない初見の人にもそういう感想を持っていただけると思われるw登場人物の中ではタエちゃんが色んな人達に悪く言われてるみたいだけど、ちょっとかわいそうな扱いとも思う。最初っから彼女が居た事でもいいと思うんだけどにゃ~。「ちょいリア充」くらいでも良かったような。
 そして、何と言っても今回は日本の映画のCGの進化を確認できる。ハリウッドにはスケール感やCG等のクォリティで絶対かなわないだろう、と思っているのは私だけではないはず。いや、実際向こうの予算はひとケタ違うんだけどさwそれでも、素晴らしい技術だった!実写の映像の中でCGだけが浮いてるとかはなかったし、漫画で読んでた星人が実際に居たらこんな感じかいな~、とも思わせたw田中星人はもうダサカッコおもろいwwwひとつ意外だったのは、そういったCG盛りだくさんの戦闘シーンがかなり多かったこと。このテの映画だと、最初のツカミと最後以外は人間ドラマばっかり撮って、予算の無さに哀愁すら感じたりするもんだけどね。ず~っと闘ってたwww
 ハリウッドでのリメイクが確実な同作。その前に日本で作っておいた意義は結構大きいと思うのよ~。しっかし、アメリカだとネギ星人はオニオン星人だったり、田中星人はカウボーイ星人になったりするんかね?w
 最後に少しだけ気になったのは・・・、原作者の奥浩哉氏が熱望していた、映画化の際の監督は山崎貴氏では?wwwええんかいなw
 
採点:☆☆☆★★
映画を観たいけど、特に決まってない時にはどうぞ。
日本のアクション映画の分水嶺になるかもしれない大作です。