妻の祖母が亡くなって 3

告別式の朝は妻の父方の祖母の家で迎えました。
ばあちゃんち泊まるの久しぶりだ~。
結婚前はちょくちょく泊まらせてもらったんだけどな~。
ばあちゃんはまた張り切っちゃって。食いきれんくらいのごはんw
このばあちゃんと一緒に暮らしたら俺はむちゃくちゃ太るだろうなw
 
そのばあちゃんちからほど近い葬式場へ。
お坊さんは少し遅れるとのことでまんじりともせず待つ。
用意したおもちゃにもすっかり飽きてしまった姪っ子ちゃんと、それでも盛り上がる一族。
やっぱり孫のかわいさは異常なのだろう。そうでなくてもかわいい子だし。
時間も迫ったところで早めのお片づけ。
火葬場への移動ではお坊さんを乗せるタクシーが先頭を行くので、その件で車の運転手を集めて段取り。
 
かくして式は厳かに進行。
前日は弥勒様のお話等を交えたりして、遅れている喪主のために時間をつないだりなさったのかもしれない。
この日はつつがなく終了。
祭壇の花をカットしてもらい、みんなで棺へ入れる。
花で満たされていく。
そのまますぐに棺を霊柩車に積み込む。
あの感覚って不思議だな・・・。
妻と義妹を乗せて火葬場へ。
 
火葬場って実は京都には数えるくらいしかなく、予約がきかないらしい。
随時進行なので、その時々のブース(?)が割り振られていく。
最期の対面。
妻と義妹へはあらかじめ「火葬をしてしまうと、次は骨になった姿で対面する。当たり前のことのようだけど、実際に見るとショックを受ける。その前にちゃんとおばあちゃんを見ておきや」と言ってたんだけど、やはり実感がわかなかったらしい。
 
焼いている時間は別の場所でただ、待つ。
結構広いスペースで、他の家族も沢山いる。
どこも身内話で盛り上がっていて、子供は走り回り、女子中高生はフテ腐れてあさっての方向を見ながら携帯いじり。
アタシも飯を食うでもなく、姪っ子ちゃんを鑑賞。
かくして、その時が来た。
 
やはりボロボロになってしまう。
昔の人だからか、下半身の骨はスゴくしっかりなさってたようだ。
普通は残らない足の指の骨も残ったらしい。
のど仏の説明も改めて聞くと興味深い。
骨壷に入れるのにも参加させていただく。
 
その後、妻の実家へ行って早速の初七日。
ここでは正座をしていたのだが・・・、死ねるw
俺は日本人としてどうなんだろうねw
初七日へ来てくださったお坊さんは通夜、告別式とは違う方なんだけどなるほどありがたいお話をいただく。
 
こののち、みんなでご飯。
あらかじめ前述ばあちゃんと義叔母が段取りをしてくださってたのですぐ食べられる。
前日に続いて・・・、「遠慮したらいかん!」との掛け声のもと沢山食べさせていただきました・・・。
 
腹いっぱいになって、おみやげも沢山持たせていただいたところで帰途につきましたとさ。
 
嗚呼、合掌
 
 
さいごに
母の式以来の葬式でした。
妻と付き合いだした頃に、義祖母が妻の実家に引っ越してきたのもあって、ちょくちょく顔をあわせさせていただいてました。
いつも「こんにちは、元気ですか?風邪引かんようにしてくださいね。」と、とっても気を遣っていただきました。
正直な話、妻の家族の皆さんほどの感傷はないかもしれません。
それでも、やはりいよいよ火葬が始まる、という時には「ああ、もう完全に姿を失うのか」と思うと涙が出ます。
 
まっとうな方達とまっとうな人生を歩み、まっとうな出来事に立ち会っていく。
当たり前と思いがちなこういった事の積み重ねが、私のような人間にはとてもありがたくあるのです。
別に特別なことなど望まない。
今、目の前にあるものを、ことを、大切に。
ただただ感謝。