【W杯】誰が駒野を慰めたか

イメージ 1
 
ドイツ公共放送「ARD」で解説を務めたかつての名選手ネッツァー氏は「駒野はこの場面を生涯忘れられないだろう」と話したという。PK戦。駒野のシュートはクロスバーを直撃して大きくはねた。頭を抱える駒野。そして大会からの敗退が決まると、泣きじゃくった。敗戦は、駒野ひとりの責任ではない。誰が、駒野を慰めたか。
 バーをたたき、上方に大きく弾んだ自らのシュートに、駒野は天を仰ぎ、頭を抱えた。うつむいてセンターラインの仲間のところへ戻る駒野を抱きかかえるようにして迎え、列の中へ招き入れたのは、大会前にその腕からキャプテンマークを剥奪された中沢だった。
 5人目のキッカー、カルドソが決勝のゴールを決めると、歓喜の輪を抜けだし、1人のパラグアイ選手が駒野に駆け寄り、額をすりつけるようにして何かを語りかけた。自身4人目のキッカーとして落ち着いてゴール中央にPKを決めたアエドバルデスだった。おそらくスペイン語だったのだろう。駒野は何を言われているのか分からないはずだが、しきりにうなづいていた。気持ちは通じていたのだろう。
 一番長く駒野の肩を抱いていたのは、松井だった。そして駒野以上に泣いていた。何も言わず、しゃくり上げ、ただただ肩を抱き続けていたようにみえた。そして逆の肩を、阿部が抱いた。
 サポーターへのあいさつに駒野を背を押していざなったのは、稲本だった。努めて笑顔だった。駒野は笑顔を返すことはできなかった。それでも稲本は笑みを送り続けた。
 ロッカ-ルームに引き上げ、ミックスゾーンに姿をみせた駒野は、無言でうつむき、報道陣の前を通り過ぎた。バッジオが、バレジも味わったPK戦の残酷。だが多くの仲間に支えられ、駒野は立ち直らなくてはならない。
 
MSN産経ニュース
 
 
泣ける・・・。
チームメイトがフォローするのは分かるんだけど、アエドバルデス・・・。
試合中は「まるで野獣・・・、ライオンみたいなやつがいる・・・。」と戦慄させられたけど・・・。
だって試合が始まって相当時間が経ったのにセットプレーでめっちゃジャンプしてたもん。
俺なら1時間半走ってからハイジャンプとか無理だwww
・・・。
昨年のおくりびとの時のキーワードに挙げた「やわらかなすくい」とも思える光景。
もちろん、こういう状況でも意見は色々あるだろう。
日本人は「そっとしておいてやれ」って言うの好きだし。
でも、ひょっとしたらこれで駒野がすっげー悔しがって、世界一PKの強い人になるかもしれんやん。
胸を張って帰ってきてほしい。
今回の終わりは次の始まり。
ドーハで木っ端微塵こに夢を砕かれた世代は、乗り越えられない壁などない事を知っている。