PRIDE買収にみる格闘環境の変化

ペニシリンを投与するとショック死する人もいるんだとか。だからペニシリン・ショック。
TO-Yのカイエのカッコ良さはそこらのビジュアル系じゃ足元にも及ばないですよね?
愛を胸に闘う、ちうべいです。

さて、PRIDEが買収されましたな。まぁ、簡単に言うとオーナーが代わったわけですが、実は新会社なんだそうなんですよ。要するに今まで運営していたドリーム・ステージ・エンターテインメント(DSE)をたたんで新しい会社でPRIDEを運営していこうって話です。そして、その新体制にはDSE代表を務めた榊原氏は関与しません。新しいオーナーはアメリカの格闘団体UFCのオーナーでもあり、カジノを複数経営するロレンゾ・フェティータ氏(間違ってたらゴメン。すぐに訂正します)。

そのロレンゾ・フェティータ氏について、今までよく分からなかったので、私としてもPRIDEの先行きが見えず不安になったものです。「大丈夫かいな?」と。
その辺も含めてちらりほらりと。

まず、ロレンゾさん。この人のインタビューを読んだのですが、アタシの思う「アメリカの優秀なビジネスマン」像そのまんまでしたね。彼は前述どおりカジノビジネスに携わっているのですが、これは彼の親の代からの、言わば「稼業」ってやつですね。ここで、以前書いた「お金の色」が少し見えてきました。
日本人の感覚からすると「カジノ屋の金?ズブズブに黒いんじゃろう?」とか思っちゃいますな。しかし、ロレンゾさん曰く「カジノ経営の認可を国から得ようと思ったら審査が大変なんだ・・」とのことで、なるほど世間が思ってるよりもお金の流れや運営はクリーンなのかな、と。ここで対比として、新興格闘団体「ボードッグ」について。ここはオーナーがオンラインカジノで近年大金持ちになった人でして・・・、大会の打ち上げとかもトップレスのおねぇちゃんが踊り狂ったりする解りやすい組織ですな。その豊富な資金力で世界中の格闘家をジャンジャン買ってる状態で、今は客にこそ認知されてませんが、格闘界ではちょっとしたバブル嵐なわけです。しかし、このオンラインカジノってのがクセモノでして。アメリカ国内では禁止されてるんですな。なので、ロレンゾさん曰く「アメリカに帰って来たら即逮捕されるような人間の団体なんて何も怖くない。」のだとか。

そして、彼自身の格闘技に対する思いも語っておりました。何でも「7年前のPRIDEにおける桜庭vsホイスを見て格闘技のファンになったんだ」そうで、自らもトップファイターに格闘技を教わっていたらしいですが、怪我をしてしまったので今はリタイア。ふぬふぬ、ケガは痛ましいが、格闘技ファンには何とも好感度の高い話だ~。

以上のことから、当初よりはかなりイメージが良くなったのではないでしょうか?
真っ白とはとても思えませんが、少なくとも比較的白に近いグレーぐらいにはなりましたし、競合のボードッグはかなり黒く見えましたよねw
今回は「資本」について軽く書きましたが、次は「選手の往来」について書きます。