向き不向きについて

日中、30度まで室温が上がるって一体どうなってんだ!!
ハリウッドスターとか、海外アーティストって意外に政治的メッセージやアプローチをきちんと発信してませんか?
こんにちは、ちうべいです。

さて、ホントは大戦の書庫に書くべき事を書いておきます。

と、いうのも先日早流さんという方のブログで「センス」や「向き・不向き」の話になったからです。

これは格闘技の話になぞらえるとある程度分かりやすく説明できます。

格闘技も、三国志大戦と同じく様々なタイプがあります。
打撃でガンガンいく人、寝技とキュっと言わせる人、本当にさまざまです。
ワンパターンな攻めで怒涛の如く前に出る人や何でもサバける万能型等。

ここで大切なのは、いかに「ルール」の中で自分を活かせるか?です。
当たり前ですが、打撃しか出来ない人が柔道の大会にいきなり出て優秀な成績を収められるはずがありません。
これは三国志大戦にも同じことが言えるかと。

騎単しか触ったことの無い人が、弓多めのデッキをいきなり使うと、距離感がつかめなかったり、カードを動かしすぎて弓を撃ってなかったり、引き際を誤ったり・・と。

また、ver.が変わったり、大戦1から2に移行した時などもちょっとしたターニングポイントかと。
なので、大戦1で無名だった君主が突然ランカーになったり、逆もしかり。

理由はそれぞれでしょうが、現象として一定の共通点を見出すことはできると思います。
その辺をつらつらと。


格闘技の世界でも、さまざまなリングがあります。
ですので、「こっちのリングではイマイチだが、こっちのリングに来たら輝く」ってのがあったりします。これまた逆もしかり。

リングが違うってことは、一般にルールやレフェリング、ラウンド数が違うわけです。
大戦で言えば、扱うカードが違うとか、制限時間が違う・・といったところでしょうか。

ですので、例えば・・・、大戦とほぼ同じゲームがあったとしましょう。
片方は今までどおり、片方は壁突不可、となったらどうでしょう?
騎単とか相当キツくないですか?

以前、骨法という格闘技の堀部師範という方がいい対比論をなさっていました。

かつて、リングスという格闘技の大会がありましたが、ある時期を境にガラッとルールが変わります。
それまでは顔面パンチなし、ロープエスケープあり、ダウンしたら試合を止めてカウントを取る、といったプロレスに近いルールだったのですが、突然それらを廃止したのです。

この環境の変化は凄まじく、かつて王者として君臨していた選手もトップ戦線に易々とは絡めないほどの混沌を生みました。
その中で、一気にトップへ上り詰めたのがギルバート・アイブルという名のオランダのキックボクサーでした。彼はそれまでもそこそこ強かったのですが、ルール変更でぶっちぎりの強さを発揮します。ファイトスタイル的には長い手足でガンガン前に出て殴って蹴って飛び回るという、何とも分かりやすいもので、彼の身体能力と運動能力、格闘本能がなければ実現しない所謂「他の人に真似のできない」戦い方です。これを堀部師範は「順応型」と表現しました。
対して、もう一人鈍い輝きを放った選手がいます。高阪剛です。彼は柔道ベースの格闘家で、コワモテの顔からは想像もつかない知性派です。ルールが変わっても様々な対処法を編み出し、泳ぎきります。正直、トップ中のトップとは呼びにくい戦績ですが、当時から今も彼を慕う選手は国内外を問わず大変多いです。そして、堀部師範は彼を「克服型」と称しました。

さて、その後どうなったのか。
リングスで頂点を極めたアイブルはPRIDEへ鳴り物入りで転出するも、ぱっとしない成績のまま消えていきました。
転じて高阪は、それまでと変わることなく、華々しい成績とまでは言わないまでも「高阪ここにあり」と言えるだけのファイトを見せ付けました。

要するに、「順応型」はいいところを伸ばすだけの典型で、さまざまな環境に適応できるタイプではないのです。自分でも向いている環境等がよく分かっていないのでしょう。転じて、「克服型」は様々な知恵を絞り、そのルールの中で様々な技術を開発、駆使して生き残ります。よって、その「知恵」と「技術」を他の人に授け、「グループ」等を形成して繁栄していくわけです。

どちらがいい、悪いの問題では当然ありません。
ただ、賞賛されるべきはやはり「克服型」でしょう。
名選手名監督ならずと言いますが、三国志大戦にも同じことが言えないでしょうか?

ムチャクチャ強いが、自分の中の「勝つ法則」を明文化できていない人はそうそう参考にならないのであって、トッププレイヤーと呼べないアタシのような人間は「克服型」の様々な「知恵」と「技術」の方がよっぽど重要なのです。

うまくお伝えできたかどうか分かりませんが、アタシなりの才能、センス、適性というものに対するスタンスです。

アイブルのPRIDEでの試合の一例↓
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200206/23/020623_a04.html#comment

高阪のPRIDEでの試合の一例↓
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/pride/live/200602/26/a04.html

高阪も勝ってばかりではありませんし、アイブルも負けてばかりではありませんでしたが時代が過ぎて明暗分かれたのは誰の目にも明らかでした。

いじょっ。