カタい話もw

ひとつ前の記事があまりにも感情的すぎましたので、冷めた話もw

政権交代がありましたね。
細川連立政権とかもありましたけど、あれがまるで「なかった話」のように「初の政権交代!」みたいに騒がれてるのが笑えますねw
実際、仕掛けた人間とか、関わった人間のスペックを見ると代わり映えしないようにも感じますが、まぁその辺は一旦横へ置いておきましょう。
じゃあ中身はどうなのか、という事ですよね。
結論から言うとこれが「普通」ということなのでしょう。
それだけ。
別に政権交代だの、二大政党制だの、マニフェスト選挙だの、民主党に期待したのではなく自民党に嫌気が差しただの、関係ありません。
「なんとなく民主に入れるのが普通な空気」だっただけです。
もちろん、そんな空気になった理由があるのでしょうけど、結局は本質的に変わってません。
おもな理由は「食えない」ことじゃないでしょうか。
20年ほど前に、東欧を始めとする社会主義勢力がバタバタと倒れた時に似てますね。
結局、イデオロギーとか主義主張はどうでもいいんですよ。
国民が「食えない」から政権が倒されたのでしょう。
そこには高尚な民主主義の論理性や概念はありません。
そもそも、民主党が「脱官僚」にあれほど躍起になると知ってましたか?
自民党がそんなに悪い事をしましたか?
麻生さんちの太郎ちゃんがした悪い事を羅列しても分かります。
・ホテルのバーで毎晩お酒を呑んだ
・漢字を読み間違えた
・ほっけの煮付けを食べた
大悪人ですね・・・。
バカバカしい話です。
転じて、民主党に期待を寄せる要素ってなんでしょう?
子供手当てですか?
高速無料化ですか?
これもバカバカしいですね。

ここまで読んでいて気付いた人もいるかも知れませんが、今回の裏テーマは「マスゴミの逆襲」です。
小泉純一郎という稀代のスターによって、「愚民と世論をリードするのは我々大マスコミ様」というプライドがズタズタにされたトラウマをここで払拭したかったのでしょう。
同時に、ネット世代へのあてつけもあるのでしょう。
その恩を売りたいのか、未だに「記者クラブ」は解体されませんし、話題にも挙がりません。
記者クラブ」って知ってますか?
政府の記者会見や、要人へのインタビューは大手マスコミが独占する、ってことなんです。
一般のジャーナリストが首相本人から「インタビュー受けます」と言われても横槍入れてつぶすんです。
すごいでしょう?
我々は常に、「客観報道」というウソをほっかむりしたマスコミから、何らかのバイアスのかかった報道しか頂戴できないのです。
なので、某何とかステーションの○舘が「Co225%削減」という首相の発言に「ついに、ですね!」とか大ハシャギしたり、と意味不明なコントが「報道」とされたりします。
あれも全てを伝えきっていないのは皆さんご存知のとおりかと。
何より、その対案たる麻生さんちの太郎ちゃんの施策や方針を同様に報道してる訳ないですし。
そして、それにかかる国民の負担増や、国際社会の中での有効性はどうなのか。
一番懸念される「排出権」のファンド化にどう対応するの?
何も報じてないんですよね。
結局、我々はプロの「報道屋」にダマくらかされてる状況から抜け出てないんですね。

さて、民主党が政権獲った事を「政権交代」や「二大政党制」ではなく、「何となくそれが普通なだけ」と書きましたけど、その論拠、根拠として対する自民党の凋落っぷりがあげられるでしょう。
下野した自民党を見て「保守本流」と思う人はいないでしょう。
かわいそうな人達にしか見えません。
'90年代以降の社会党を見てるようです。
しかし、ここで彼らが立ち直らない事には、結局この国には「対立概念」を持ち得ないという事になりますよね。
昔、「沈黙の艦隊」ってマンガで、中国のトップがアメリカの大統領に対して言った表現に確かこんなのがあったと思うんですよ。
アメリカは乱暴なモノの見かたをする。Aというものに対して、Bという対立概念があるとする。それ以外の意見は全てC・その他としてしまう。」
だったような。
でも、日本はもっと乱暴で、「Aという普通があって、それ以外はB・その他」なんですよね。
だから、それこそ民主党がムチャクチャしないためにも自民党にも頑張ってもらわにゃならんのですが・・・。
ムリポかにゃ~。
だって谷垣さんだもん。
某5000年の歴史を誇る国のハニトラにがっつり引っかかった人じゃん。
話にならん。

そんな話ですよ、とw

とりあえず、「どちらにも偏らない普通」なんてものはこの世に存在しない良い証左。
ちょっとずつその「本懐」をあらわすであろう民主党を、すっかりダメになっていった自民党を、我々は「まぁ普通だよね」と見ておくしかないのです。