ダークナイト

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監督:クリストファー・ノーラン
脚本:クリストファー・ノーラン  ジョナサン・ノーラン
製作:クリストファー・ノーラン  チャールズ・ローヴェン  エマ・トーマス
主演:クリチャン・ベール  ヒース・レジャー

2008/米国/152分

あらすじ
謎のヒーロー、バットマンとそのライバルとも呼ぶべきジョーカーとの闘いを通じて、人間の正義感と心の遷り変わりを描く。
ゴッサムシティをたびたび救った正体不明のヒーロー、バットマン。彼が忽然と姿を消してから、マフィアら悪党達はおそるおそるながら暗躍し、そして一般市民達はバットマンのカムバックをあてどなく待っていた。
一部市民がバットマンの紛争で義賊を気取ったりと、いよいよ市民も一線を越え始めたその時、彼はカムバックを果たす。
市民達は敏腕検察官と共にバットマンに正義を託し、マフィアら悪党は打つ手も無くその弱体化や一斉検挙に震える。
そんな悪党達の前に、「バットマンを倒してみせる」と現れたのが怪人・ジョーカーだった。
ジョーカーはマフィア達の支援を取りつけると、あらゆる手段を講じてバットマンの正体を暴き、そして抹殺せんと大攻勢をかける。
バットマンと、ゴッサムシティの正義やいかに。


レビュー
参った参った。
バットマン観た事ねぇんだもんwww
嘘ナシで本当にこれが初めて。アニメも観た事無い。そんなもんだから、バットマンの中でも比較的新しいシリーズに数えられる今作。前回作品の「バットマン・ビギンズ」を観ていないアタシに楽しめるかどうか不安な部分もありましたが・・・、結論から言って大変に楽しめました。
まず、前提から。「アメリカのヒーローはコスプレby松本人志」ってことですね。中身は普通の人間です。だから、チャカで撃たれたりしたら普通に死にます。スパイダーマンはまだ本人も強靭な肉体持ってたけど、ルックスは完全に「衣装」だったもんね。バットマンもそうです。これは日本人の「変身」に対する概念と大きく違いますね。
なので、必然的に対立概念や話の軸も「人間目線」になります。これはしゃあない。が、これが余計に生々しさを呼びます。相手のジョーカーも生身だし、高い能力を持っているとはいえ、発想やその行動は人間の域を超えません。
しかし、スケール感やド派手なアクションで簡単に「人間レベル」の一線を超えてくれます。ストーリー的にも「中だるみ」な時間も全く無く、あっと言う間に二時間半が過ぎます。
ジョーカーとの「ヒーローvs悪役」という分かりやすい勧善懲悪にとどまらず、「価値観」に訴えかけるシーンも多く、大人も充分楽しめます。

余談ですが・・・、この映画のCMでしか予備知識が無かったので「何この映画?変な顔のオッサンがダークナイト?は?主役?」とか戸惑ったものです。バットマンシリーズと聞いても「主客転倒したCMやな・・・」と。
はたして、その予見は外れていませんでした。長々と書いた今回のレビューも、実は全部前フリ程度です。一番書きたかったのは彼についてだし、ある意味この映画のMVPです。素晴らしい!あの役者さんと、アレで行こうと決めた製作トップは本当に素晴らしい!
昨年松ちゃんが撮った映画でも「リアルなヒーロー」を追及していましたが、「リアルな悪党」はコイツでFAでしょう。あの中途半端なルックスがもう、たまりません。最初はスゴい嫌悪感というか、拒絶反応あったのにな~。ド派手なアクション云々と書きましたが、彼の一挙一動の方がよほど私をハラハラさせました。
やっぱり「金」で動かない人間は厄介ですね。


採点:☆☆☆☆★
完全無欠の四点!是非ご覧になってください!
H21.7.4評価替えします。
採点:☆☆☆☆☆
DVD買いますw