アバウト・ア・ボーイ

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監督:クリス・ウェイツ ポール・ウェイツ
脚本:ピーター・ヘッジズ クリス・ワイツ ポール・ワイツ
制作:ティム・ビーヴァン ロバート・デ・ニーロ 他
主演: ヒュー・グラント ニコラス・ホルト

あらすじ
手間ヒマかけず、金もかけずにSEXする相手を求める、「親の遺産があるから働かなくていい」男ウィル(ヒュー・グラント)は、ある日名案を思いつく。
それは、バツイチ子持ちの女性とのお付き合い。
ガキじゃないからHもできるし、金のかかるデートも要求してこない。何より、ちょっと話がこじれたら向こうから別れを告げてくる。こんなに都合のいい存在はない、と一計を案じる。
離婚して子供を抱えるシングル・ペアレントを互いに支えるコミュニティに入り込み、その相手を見つけようというのだ。
子供は最初だけ友人から借りてきて、さも「一人の子育てが大変で・・・」などと潜り込み、シングル・マザーを食っちゃおうとするウィル。
その彼が出会った何人かの女性の一人、フィオナの息子マーカス(ニコラス・ホルト)に妙に気に入られてしまい・・・

レビュー
全く期待してませんでした。
うちの弟のススメで観たのですが、DVDを永らく部屋に放置する有様で・・・w
よくあるぐうたら男のハートウォーミングストーリーだろうと。
ところが、これが実にリアルに、かつ巧みに描かれたシーンが積み重なり、それぞれの心の変化が描かれている。
最初は「げっ、何だこの小僧」みたいなところから始まり、ゆくゆくは・・・という超絶ありがちなストーリーだが、そのリアルさで観る者を引き込んでいく。個人的には最後の山場とか、かなり好物です。
人間を描くのに大掛かりな演出や、大げさな感情表現など必要ない、という好例ではないでしょうか。
以前、「メルシィ!人生」というアホ丸出しな日本向けタイトルをつけられてしまった映画もうちの弟にすすめられて観たのですが、これも結構当たりでした。奴の映画鑑定眼はあなどれない・・・。
ヒュー・グラントの怠惰な大人っぷりもなかなかです。

採点☆☆☆★★

特に観たい映画がないけど、何となく映画が観たいという時にどうぞ。