ちうべい珍独中4 ~ドタバタの本格化~

中に入ると、アムステルダムのスキポールには遠く及ばないが、いろんなお店がある。
ここで、本格的におみやげを物色。

全国津々浦々の仲間のためにふがふがと買う。とにかく買う。色々と買う。一番の収穫はLEGO好きの同僚に贈るドイツ仕様?のLEGO。こりゃグッチョイじゃねぇ?

お酒とかめんどくさすぎるので全てスルー。
ここで問題がある。ドイツ製品に混じって、普通にオランダとかのお土産も置いてるのだ。危ない危ない。俺はゴッホ死ぬほど好きだけど、どこからどう見たってドイツのおみやげじゃねぇよ。

一通り買い終わって、搭乗ゲートへ。ふがふが待つ。ニンテンドーDS無くしたからふがふが待つ。死ぬほどヒマだが、文句を言うわけでもなく、ふがふが待つ。

大事件。
フライト30分前なので、酔い止めを飲もうと薬を探すが・・・、見当たらない。
ニンテンドーDSに続いて無くしちゃったようだ・・・orz
プロペラ機の中はゲロまみれフラグ確定。

時間が来たっぽいので、近寄ってゲート前のモニターを見る。
・・・。
どうもおかしい。
知らない航空会社のロゴが映ってる。そういやさっきアナウンスで、ふがふが言ってたような・・・。
怖くなって総合案内モニターへ。

乗る予定の飛行機が別のゲートからの離陸に変わってる。
これはいい。
なんだか一部分だけ黄色い文字で時間が書いてる。
・・・。
そう、どうやら
フ ラ イ ト が 遅 れ る
らしいのだ・・・。
一時間・・・。
アムステルダムでの乗り換えの時間は50分。一時間遅れで離陸しても、アムステルダムに着いた頃には乗るはずの便が出発した10分後。

ちうべい、右半身麻痺に。

固まる私をよそに、現場では航空会社のおねぇちゃんが色々と応対。
うん、俺も聞きたいことあるんだけどそこまでの語学力ないんよ・・・。
何だか、アジア人のマダムが流暢すぎるドイツ語で話を聞き終わったあと、くるりと振り向き、私と目が合うとこう言った。
マ「日本人の方ですか?」
ちうべいは幸運にも道が開けた気持ちになった。
どうやら、便の到着が一時間遅れたらしく、離陸も一時間遅れてしまうらしい。
マダムもアムステルダムから同じ航空会社で成田へ発つ予定らしく、しかも離陸時間はほぼ同じ。このままでは間に合わない。
なので、色々と状況確認と、対応を迫っていたらしい。とても優しい方で、私の分も「こちらの男性は大阪行きの便に乗るのですが、フライトを待っていただけませんか?」的な事まで言っていただける。泣ける・・・。
しかし、どうやらそれはかなわないようで、最悪の場合はアムステルダムに一泊してから翌日の便で帰国する事になるかもしれないという。
そこで、色々と知恵をつけていただく。

代わりの便にはタダで乗せてもらうこと。
ホテル代は全て出させること。
2本までなら、タダで国際電話をかけさせてもらえること。
もしも、日本の別の地域への便があれば、ビジネスクラスにしか空きが無くても乗せるように交渉できること。

他にも細かいことも色々と教えていただく。親切だ。泣ける・・・。
マダムはどうやらドイツに住んで長いようで、里帰りだとか。失礼ながら、チケットを拝見した時に名前を見ると、ファーストネームは日本名らしく、ラストネームはどうも現地の苗字っぽい。なるほど、国際結婚なさった方なのだろう。ドイツ語がとってもお上手で、ブランドものとか何も身に付けてなくても品があり、日本在住の私よりよっぽど美しい日本語をお話になる(苦笑)。
フライトの遅れた一時間分、いろんな話を聞かせていただく。こういうのはもう、たまらない・・・。私は、「専門外」の話、普段聞けない話、その人からしか聞けない話を聞くことを糧に生きている。

きっかり一時間遅れで離陸した。
どうやら、成田行きは遅れる事になったらしく、マダムは無駄な一泊を免れたようだ。良かったですね。
それでも、マダム曰く「大阪行きも遅れるかもしれませんから、アムステルダムに着いたら搭乗ゲートまでお急ぎください。私のことはいいですから・・・。」とのこと。またまた泣ける・・・。

しかし、機内で私は別件にて泣かされていた。
スゴい。スゴいぜ!
ゲロんぱ~!!!
隣の空席の下呂袋まで使うほどのフィーバーっぷり。
ヒ~!

さすがに吐きすぎで収まったころ、美人のスッチーのおねぇさんに
「are you OK?」
って聞かれちゃった。恥ずかしいw

ヒーヒー言いながらアムステルダムに着くと、どうやら大阪便がまだ残ってる模様。
何か女性スタッフの指差す方向へ向かって走る!
横を見ると一緒に便に乗ってた外人に「Osaka?」と聞かれた。どうやら一緒に大阪に行くらしい。何人かで妙な連帯感を持ちつつ、ひたすら急ぐ。
アムスの空港で買う予定だった、釣野師匠のためのCDは以上の理由で買えずじまい。すまんす・・・。

搭乗ゲートに着くと待っててくれた!
イェーイ!テンション爆発!
ボクには帰る便がある!こんなに嬉しい事はない!

ウヒャウヒャ言いながら乗り込む。
今度の座席だが、隣にはよくしゃべるが少し品のある大阪のおばちゃん。
色々話す。

おー、さすが大型機。乗っても酔わないぜ。
かくして、機内では「父親達の星条旗」を見たりしつつ、ひたすら寝まくったのでした!

大阪に帰って来れた時はさすがに感動・・・。
駐車場に置いた車へ・・・。
ちゃんと車上荒らしにも遭わずに置かれている!
良かったよー( ´∀`)

ちゃんちゃんっ。

・・・。

いえいえ、おうちに着くまでがドイツ旅行です。

そう、おうちに着くまでが。

この時初めて気がついたのです。

オレ、持ってる鍵、車の鍵だけ・・・。


・・・。


・・・・。

・・・・・。

はい、最悪な終わりでしたよ、とw

気が向いたら総括でも書きます。

長い間、三国志大戦に関係ない記事を読んでいただいてありがとうございました!

そして、全国のみんな~、おみやげ待っててくれ~。